ワシントン宣言 「中東平和イニシアチブ」2003年6月29日
「ワシントン宣言」(2003年6月29日)
2003年6月27日から29日にかけてワシントンDCで、「中東平和イニシアチブ」(主催:世界平和超宗教超国家連合=IIFWP)が、中東各国からユダヤ教、イスラム教の指導者、キリスト教牧師、国連関係者、政治家、大使館関係者、学者NGO関係者など約150名が出席して開催され、活発な討論が行われた。
会議最終日にはパレスチナ新和平案を盛り込んだ「ワシントン宣言」が採択された。
・神は世界平和の基礎である。
・神を中心とする家庭は、社会を築く基礎である。
・霊的原理は、人間のあらゆる営みに適応可能である。
・「他者のために生きる」という原理は、すべての人々の間で平和の要因として働く。
・人種、宗教、民族によって、つくられた壁を克服(超越)するという原理は、世界平和の要因として働く。
上記の文鮮明師の根本理念に基づいて、中東平和イニシアチブの精神に対する重要な貢献を認めた上で、以下のことが宣言された。
1. 中東和平に向けた、より広範な建設的かつ補完的なアプローチ、とりわけ、宗教間の協力、奉仕プロジェクト、人格教育プロジェクト、超国家・超宗教的なスポーツ及び、文化プログラムを含むアプローチによって、「ロードマップ」及び、その他の提案の政治的戦略について熱心に議論すること。
2. 中東地域の宗教、特にユダヤ教、キリスト教、イスラム教が、より大きな相互の理解、尊敬、協力への道を歩み、過去の誤った行いを悔い改め、過去の罪を赦し、すべての信仰者の間に、強固で愛ある関係を築くことに対して継続的に投資する。
3. 宗教同士が対立、誤解、分裂してきた苦痛に満ちた歴史を克服する上で、宗教が先頭に立ち、善と平和の根源である神様を中心として、人間の営みのあらゆる分野を強化する。
4. 神様を中心とすることは、家庭における生命、愛、血統、すべての人間関係、および学校、企業、政府、非政府組織、そして宗教組織をも含む、すべての人間の機構を強化する。
5. 国連に超宗教議会を設立することにより、神様を中心とする精神的・道徳的・普遍的価値観の基礎が提供され、それは総会およびその他の国連の協議会における審議のガイドラインとして働くことができ、それを通して、知恵と愛と絶対的価値の起源であり、源泉である神へと至る道を提供することにより、グローバル・ガバナンスに益することができる。
6. 神様の属性、人格、性質は、天宙のあらゆる面、とりわけ、人間生活の霊肉両面に注入されるように神様によって意図されていたが、現在それらは神様の愛と善を顕現させていない。
7. 宗教は最高の道徳と霊的価値を理想的に具現化すべきであり、従って、超宗教議会は神の真実なる永続的な愛と善を体現するものであり、良きグローバル・ガバナンスの中心軸となりモデルとなるべきである。
8. 国連に超宗教議会を設立する過程において、我々はガバナンスの超宗教超国家的な実際的モデルをつくり、そのために必要なガイドラインを起草することに専念する。