真の家庭と祝福
文鮮明師の一貫した願いは神の理想世界の実現です。神の理想は家庭を基盤に成立します。すなわち神を信じ、神の愛を体験した男女が、神を中心とした夫婦となることによってつくられる理想家庭を通して実現されます。
この目的を成就するために世界基督教統一神霊協会(統一教会)を創立され、信徒たちに理想的な結婚としての祝福を授けてこられたのです。そしてゆくゆくはすべての人々がもれることなく祝福を受けられるように、全人類に祝福の準備をさせるために摂理してこられたのです。
文師は、1960年に自ら神の愛を中心とした結婚の伝統を立てられ、同年に初めて、統一教会信徒に対して祝福による結婚を主宰されました。こうした文師による統一教会信者を中心とした祝福は、88年の6500双まで継続されました。それまでの祝福参加者は、統一教会の信仰をもつ者に限定されていました。
1992年8月25日、ソウル・オリンピックメインスタジアムで行われた3万組の国際合同祝福結婚式の前日、文師は、ソウル・リトルエンジェルス芸術会館において、第一回世界文化体育大典の国際会議に参加するため世界から集まった学者や文化人を前に、真の父母宣布を行うことにより、普遍的な人類の真の父母としての位置に立ったことを宣布されました。
人類始祖アダム・エバの目的は、神の戒めを守って、真の人として完成し、神の真の愛で一つとなった真なる夫婦となり、その真の愛の中で息子、娘をもち、真の父母となることでした。そうすれば、その真の父母から生まれた全人類は神の真の愛と聖い血統とを自動的に相続するようになったはずです。しかし、アダムとエバは、堕落によって神との関係が切れ、偽りの愛による夫婦となり、偽りの父母となったので、そこから生まれた全人類は、偽りの愛と偽りの血統を受け継ぐようになったのです。それゆえ、復帰摂理歴史を通して、再び真の父母を地上に迎えることによって、人類は神の善なる息子、娘として生まれることができ、神の愛を中心とした夫婦となりうる道が開かれるのです。
本来、結婚は、父母なる神が仲人となって、神の真の愛と全権を子たる人間に相続させるために行う聖なる儀式でした。そうして神と人間が永遠の愛で結ばれ、神の愛が夫婦愛を通して現れ、神の理想がその夫婦を通して地上に実現するのです。具体的には神の愛と一体となった真の父母が立ち、その真の父母が司祭となって結婚を主宰することによって、初めて神の愛とすべての権限を相続できるようになります。それゆえ、神を中心とした結婚は真の父母が立つことによって初めて可能となるのです。
人類の真の父母宣布をされた直後の3万双国際合同祝福結婚式は、あらゆる宗教・宗派を超え、思想を超え、人種を超えて行われた初めての祝福式であり、第一回世界文化体育大典の中心行事として行われました。このことは、祝福の恩恵が世界的次元に高まったことを示しています。95年8月25日には、第二回世界文化体育大典が行われ、その際、36万双の祝福が行われました。
その後、祝福の輪は更に大きく広がり、97年11月29日には、ワシントンD.C.での4000万双、98年6月13日には、ニューヨーク市での3億6000万双1次祝福式典、99年2月7日には、ソウルをメイン会場にしての3億6000万双2次祝福式典が、また2000年2月13日にはソウルのオリンピック・メイン・スタジアムで4億双1次国際合同祝福結婚式が盛大に行われました。
また2001年1月27日は世界の青年代表210双が国連本部第1会議場に集い、4億双2次国際合同祝福結婚式が挙行され、衛星中継によって世界各国で同時進行されました。更に昨年2002年2月16日にソウルのフェンシング競技場で4億双3次国際合同祝福結婚式が盛大に挙行されました。
[祝福の意味]
私たちは神様を信じる家庭を平和世界の基本単位と信じています。これに伴って、家庭の出発を意味する結婚式は盛大に厳粛に行っています。
結婚式は成人男女の結合のための社会的儀礼であるのみならず、神様を中心とした真の家庭を築くことを誓約する儀式と考えています。そして、真の家庭は夫婦の純潔を第一の戒律としています。合同祝福式はこのような志に共感し、支援する全世界の青年男女と夫婦によって成されるので、主に国際合同祝福結婚式の形式で挙行されています。
「理想家庭による世界平和実現」という主題で開かれる国際合同祝福結婚式は社会の世俗化と個人主義化によって喪失した家庭と結婚式の聖なる共同体的価値と倫理を正しく立て、真に人種と民族と国境を超越して、世界人類を真の愛と真の家庭の因縁によって統一しようとするものです。