アノテ·トン(Anote Tong) 元キリバス大統領
アノテ·トン(Anote Tong) 元キリバス大統領
韓鶴子総裁、洪一植(ホン・イルシク)委員長、そして全世界から来られた多くの指導者の皆様、そして鮮鶴平和賞を受賞された指導者の皆様、潘基文(パン・ギムン)前国連事務総長、何よりもこの場に立つことのできる栄光に対し感謝申し上げます。
私は前事務総長の業績を一つ一つ羅列することは難しいが、皆さんはすでにご存知だと思われます。そして私の大統領就任時から潘基文前事務総長を個人的に知っている者として前事務総長の業績を知っております。私は個人的にも地球温暖化に関心を持っております。私が地球温暖化について述べた際、世界の多くの指導者たちは私の話に耳を傾けていないと思いました。その当時、28名の指導者たちを招待し、その指導者はほとんど貧民国の指導者でした。
そして、当時アメリカ、中国などの大きい国の大統領の間で、私はあまりにも小さい国を代表する一国の大統領でした。そのような私が、地球温暖化と気候変動についてどのような話をするのか、気になったのではないかと思います。 それで私はメモ用紙に「私が一言言ってもいいですか?」と潘基文前事務総長に尋ねました。しかし、むしろ事務総長は小さな国の指導者の言葉をもっと傾聴してくださいました。そして私はこの言葉を心からお伝えしたいと思います 。潘基文前事務総長はどの指導者よりもキリバシを初めて訪問された方で、その訪問を今も覚えています。そして、キリバシが洪水で大きなトラブルにあったとき、たくさん訪れてくれました。それらを訪問して私は「洪水で大きな被害を受けたここを見てどんな感じがしましたか」と尋ねた際に、「私が国連で多くの話を聞き、私が直接この目で見て、直接この問題について経験しました。そのため、私が事務総長を務める限り、最大限に解決します。」とお答えてくださり、本当に多くの努力をしてくださいました。
その意味で、人類が抱える最も大きな問題の解決に向けて、最も大きな努力をされた指導者と言えるでしょう。 その為、人類が直面している問題の解決策を提示した指導者だと言えます。そして指導者として地球温暖化に対する問題解決策を提示し、世界気候資金も準備することできました。 太平洋には多くの島々があり、この島々は小さい島々であるだけです。 しかし、私たちには大きな海があって、その海には大きな可能性があります。そして潘基文前事務総長は島を眺めたのではなく海が持っている可能性を眺めました。そして、大事なことは、その海があまりにも大きな可能性があり、未来だということを知っているということです。それが未来のアジェンダということなのです。
私が潘基文前事務総長といた多くの経験を通して二つお伝えすることが出来ます。他の方々と違い前事務総長は大きな指導者とも気楽であり、小さな指導者とも気楽に接します。
そして、前事務総長の業績を見ただけでも分かりますが、女性人権活動だけでなく、環境活動も努力したことが分かります。前事務総長は最大の人権活動家だといえます。そのような意味で、前事務総長は最も低い人々の人権活動家であり代弁者と言えるでしょう。多くの人が私に今日、祝辞ができるかと聞いて、準備したかと聞きました。 しかし、私は台本を準備しないで私の心から祝辞を述べると申し上げました。事務総長は勇気のある人です。他の指導者たちが行わないことをし、試してたことのないことをされました。特に、市民、個人、国際社会の活動に対して事務総長はすでに試み、その試みを通して気候変動に多くの変化をもたらしました。
その為、この場を通して潘基文事務総長の鮮鶴平和賞の授賞を何よりもお祝い申し上げ、ここにいらっしゃるすべての方々を代表して、前事務総長の活動を通して世界の人々が今後も受けることになる多くの貢献にお祝いを申し上げます。