ワリー・エンドウ博士
「世界状況フォーラム2000」の召集議長であり、国連開発プログラム管理者の特別アドバイザーを務めていたワリー・ンドウ博士は、市民組織の役割に関するユニークな洞察を提供した。彼は、今日の世界においては二つのパラダイムが優位を争いあっていると観察する。それらは1)人生行路とは神のドラマの神聖なる上演であるというものと、2)普遍的なストーリーは政治的競争とビジネスの機会に関するものである、という二つである。これら二つの世界観の緊張は新世紀に際して大きく浮かび上がった、と彼は述べた。彼は、国連は根本的にあらゆるところで人々の包括のために戦いに従事していると強調した。例えば、小さくて貧しい国が大きくて豊かな国を相手取り、その途方もない力の大きさの違いにもかかわらず論争することができる場所は、フォーラムしかない。NGOと市民組織は国連内部での討論に信望と活気をもたらした。彼らの主張機能は不可欠なものである。さらに、NGOによって刺激された新しい外交が広がっており、それが人道的行為・介入において国連を変革している。ンドウ氏はまた、普遍的な課題に取り組むNGOに代表されるような、第二のグローバリゼイションが出現したと強調した。それらは国家を超えて活動し、自らを世界的社会運動へと変容させているのである。