大韓民国 第4回ワールドサミット2017
2017年 2月 1日 ~5日(ソウル)
天宙平和連合(UPF)
世界平和国会議員連合(IAPP)
鮮鶴平和賞
2017年2月1日から5日まで韓国ソウルで開催
天宙平和連合(UPF)の主催で2017年2月1日から5日まで韓国・ソウルで開催された2017ワールドサミットでは全世界の平和、安保、人間開発に対する総合的な論議がなされました。
5日間の日程で行われたサミットには400名の元・現職の国家元首および政府の首長、国会議員、長官、市民社会高官、さらには120カ国の宗教および女性指導者たちを含め、約700名余りの指導者たちが出席し、その場を輝かせて下さいました。
2月2日には創設者大会が行われ、2月1日から4日までワールドサミットカンファレンスが開かれ、2月2日には世界平和国会議員連合(IAPP)の世界総会が行われており、2月3日には鮮鶴平和賞授賞式が開催され、2月4日と5日には国際科学統一会議(ICUS)がとり行われました。ワールドサミットの出席者たちは2月2日、京畿道・加平に位置した清心平和ワールドセンターにて行われた創設者大会に出席し、三万人の外部参加者らとともにUPF創設者である韓鶴子総裁と故文鮮明総裁御夫妻の御聖誕を記念致しました。
祝辞はダン・バートン(Dan Burton)元米下院議員及びIAPP共同議長が述べ、韓総裁に「天の父母様を中心とする強い家庭を基にした真の平和の方向へと世界を導い下さったことへ」感謝の気持ちを伝えました。
2017ワールドサミットでは「現代の主要課題:平和、安保、人間開発」を主題とし60名を超える講演者らが韓半島の平和、環境問題、深刻な葛藤や貧困、そして家族解体に対する分析と勧告を提示しました。
韓半島平和を扱ったセッションでは、クリストファー・ヒル(Christopher Hill)元駐韓、駐イラク、駐ポーランド、駐マケドニア米国大使及び元米国国務次官補(東アジア太平洋担当)は、 北朝鮮によって引き起こされる安保問題について述べました。
ヒル大使は「韓半島問題はアジア地域に不安をもたらすだけでなく、 世界中を困難に陥れています。」と伝えました。
ジョセフ・デトラニ(Joseph DeTrani)6カ国協議担当特使は、核拡散問題を言及し、「北朝鮮との交渉を通じて満足的目的を達成できると信じます。 北朝鮮は核兵器とミサイル開発に関する多くの実験を繰り広げてきましたが、現実を直視し、平和的な交渉を通じて結果を生み出さなければなりません。もし平和的な交渉を行わないとすれば、代案として軍事的競争が勃発される可能性もあるでしょう」と述べました。
沈載権(シム・ジェグォン)国会前半期外交統一委員会委員長は、米国に有利な外交政策と貿易政策を展開しているトランプ政権によってもたらされている世界の不確実性に対する憂慮を表明しました。
環境問題を取り上げたセッションで、アノテ・トン(Anote Tong)元キリバシ大統領は、気候変化は人類が直面している主な道徳的挑戦だと説明しました。 私たちは他の国ではなく我々自身と戦っていると伝えました。
マーシャル群島のケーサイ・ノート元大統領および上院議員は核軍縮と地球温暖化に対する憂慮の声をあげました。
ノート議員は海水面上昇と地球温暖化によって多くの島々が生態系災難に見舞われている被害可能性に対する用語として「生態系難民」という言葉を公論化したリーダーとして知られています。
パラグアイのフェデリコ・フランコ・ゴメス(Federico Franco Gómez)元大統領は、「パラグアイとブラジルのチャコ地域で魚養殖事業を推進した文鮮明・韓鶴子総裁御夫妻の先駆的な努力に感謝の意を表しました。
ゴメス元大統領は魚類養殖と海洋産業を通じて貧困を撤廃し、環境を保護しようとする文総裁御夫妻のビジョンが全面的に実現可能だと信じます」と伝えました。
凄まじい葛藤を扱ったセッションでは特に女性と子供たちが直面している暴力や人身売買の脅威に関する内容が紹介され、聴衆の目頭を熱くしました。 スリランカ女性児童省のチャンドラニ・バンダラ(Chandrani Bandara)長官は女性の人権と子どもの人権保護を保障するプログラムに対する自国の状況を語りました。
深刻な貧困問題を取り上げたセッションでは、 イサ・マルド・ザビル(Issa Mardo Djabir)チャド国会議員は、「特に貧困と不平等ほど平和と安保に深刻な脅威を与える問題はありません。貧困は政治的、文化的、アイデンティティまたは宗教的衝突を装った暴力よってもたらされるすべての問題を引き起こす社会的不平等です。発展のない持続可能な平和は存在し得ず、グッドガバナンスなしには統合的発展も成し遂げることはできません」と伝えました。
家族崩壊の内容を取り上げたセッションでは、レック・タビテルマサクール(Lek Thaveetermsakul) アジアUPF副会長は 「今日、私たちが直面している多くの主要挑戦課題は、家族と家族の価値観の崩壊に起因すると指摘しました。中国UPFのトゥオ・フアン・チェン(Tuo-Huan Chen)事務総長は、全世界の学校で行われている統合的性教育の危険性について説明し、婚前純潔と夫婦間の貞節を鼓吹する教育が必要だと主張しました。
IAPP創設者の韓鶴子総裁は基調演説で自分の人生を導いてきた哲学についての内容を説明されました。韓総裁は「宇宙の創造主、そして人類の親なる神様は、全人類が一つの家族になる夢を抱いていらっしゃいましたが、人類最初の祖先の過ちによって、自己を中心にした考えが人類の本性を汚すこととなってしまった」と語りました。そして「神様は今もなお、多くの人々が無知によって神様と人間との真の関係を理解することができずにいることに息苦しい思いをされている」と伝えながら、「神様はメシアを通じて人類を救う計画を実行されなければならず、世の中の問題は本真の父母の摂理を通じてのみ解決することができる」と伝えました。続いて聴衆にIAPPに加入することを聞き、自国のメシアになってほしいと求めました。
2月2日、韓国国会議員会館で開催された世界平和国会議員連合(IAPP) 創設総会には 韓国国会議員、外交団員、地域関係者を含めた400名を超える国会議員たちが出席した中で行われました。
トーマス・ウォルシュ(Thomas Walsh)UPF世界会長の司会で総会が行われれ、パネリストたちは世界各地を代表する著名な専門家で構成され、総会の質を高めました。
マット・サルモン(Matt Salmon)元米国下院議員は、家族の重要性を言及し、「指導者たちにできる最も重要なことは、家族を強化することだ」と伝えました。「家族が正しく立ってこそ国が立ち、それでこそ全世界が立つことができる」と言いました。
ミラン・ドゥノビッチ(Milan Dunovic)ボスニア・ヘルツェゴビナ副大統領はグッドガバナンスを語り、「すべての政治家の義務は自国に奉仕することである」と伝えました。
韓国を代表して丁世均(チョン・セギュン)韓国国会議長は、「私たちは不確実で不安な時代に生きており、葛藤、気候変動、経済的両極化、差別が存在する世の中で生きています。これらの課題を解決するためには同盟国との協力が必要です。強い同盟国との協力を通じて北朝鮮の核への野望を制裁しなければなりません」と演説しました。
韓国国会外交統一委員会の元裕哲(ウォン・ユチョル)委員は、道路とフェリーを利用し韓半島と中国を結ぶ、‘グランドコリアシルクロード’プロジェクトを提案しました。
オーストラリアのレイチェル・カーリング・ジェンキンス(Rachel Carling-Jenkins)上院議員は、オーストラリア・ビクトリア州の上院議員が世界の指導者に最も脆弱な子供たち、難民、障害者、老人、貧しい人々に対する同情心を持ってほしいと要請しました。
マラウィ国会議長のリチャード・ムソウォヤ(Richard Msowoya)氏は、アルビニズムを持つ人々の人権保護について話しました。
イスラエルのヒリック・バル(Hilik Bar)国会副議長は国会議員に対し、「社会が平和のための橋を建設するためには、議会内で私たちが共に参加しなければなりません」と伝えました。
コスタリカのアルベルト・アルファロ・ヒメネス(Alberto Alfaro Jiménez)国会議長は、民主主義の模範となる国家として自国を紹介し、コスタリカが隣国ニカラグアと国境紛争をした際、暴力に依存する代わりに両国は国際司法裁判所の助けを通じて問題を解決した」と伝えました。
ホセ・デベネシア(josé de Venecia Jr.)フィリピン元下院議長及びIAPP共同議長はIAPPを向けた5つの主要対策を提案しました。
1)中東平和に向けたスンニ派とシーア派指導者間の平和構築
2)国際会議を開催し、麻薬反対キャンペーンの展開
3)国際的貧困問題及び貧富の格差解消
4)環境保存活動展開
5)韓半島統一に向けた協力構築
'神様の下の人類一家族'の平和ビジョンに基づいて設立された第2回鮮鶴平和賞の授賞の核心テーマは難民危機であり、2月3日、第3回鮮鶴平和賞では、中東とアフリカにて医療サービスと手術を提供している組織"エマージンシー"の設立者である、ジーノ・ストラーダ(Gino Strada)博士とアフガニスタンの難民たちへ教育プログラムを提供しているアフガン学習研究所(AIL・Afghan Institute of Learning)の設立者サキーナ・ヤクービ(Sakena Yacoobi)博士に贈られた。
鮮鶴平和賞委員会の洪一植(ホン・イルシク)委員長および元高麗(コリョ)大学総長は、「平和賞は人類と平和の尊い理想のために献身した方々に授与される」と伝え、「二人の受賞者は国境を越えて人類に対する愛と奉仕を実践する 'この時代の英雄'だ」と述べました。
2月4日から5日の2日間、第23回国際科学統一会議(ICUS)が開催されました。
司会を務めたビマン・チャンド・プラサード (Biman Chand Prasad)フィジー応用学問研究所(Fiji Institute of Applied Studies)所長およびフィジー国会議員により「地球の環境危機と科学の役割」というテーマのもとセッションが行われました。
ハーバード大学のマーティン・ラミレス(J. Martin Ramirez)教授は、「信仰は人間の認知の自然な一部分です。科学そのものはは善とも悪とも言えません。しかし、社会的変化、経済成長、数多くの命を救う触媒となりえます。 または危険で有害な目的に使われる可能性もあります。」と伝えました。
2008年ノーベル生理医学賞を受賞したリュック・モンタニエ(Luc Montagnier)教授は現代社会の健康問題、特に人間DNAに及ぼす細菌性DNAの電磁的影響に関する話をしました。
米国革新生命工学の首席研究員グレン・レイン(Glen Rein)博士は、水、土壌、食糧、そして人間の相互連関性を描写し、1つの汚染がいかにして他のすべてを汚染するのかについて説明しました。
結論的に2017年ワールドサミット、鮮鶴平和賞、そして国際科学統一会議(ICUS)の主催で行われたプログラムでは世界的紛争、家族の崩壊、環境保護など多くの主要テーマが紹介されました。
ポルトガルのパウロ・ピスコ(Paulo Pisco)国会議員は、世界の現状を適切に要約し、「今の時代は結果や人的要因を気にすることなく行われている利己的な政治的決定によって世界秩序は崩壊しつつあります」と伝えました。平和を成就するまでの多くの挑戦にもかかわらず、ピスコ議員は聴衆の全般的な合意と実行を呼びかけ、促しました。また、「私たちはすべての政治決定権者と世論に対し合理性を強く求めなければなりません」と伝え、自国の相互連関性を高く評価しました。 そして欧州連合が直面している難民問題または世界環境および持続可能な発展と関連した脈絡で、「私たちは共通の善と人間性、人類愛と連帯意識、私たちの責任を最優先にしなければならない」と伝え、責任感、人類愛、連帯、これらの言葉がまさに人類と地球のために必要な言葉であると伝えました。
世界の7割近くを占める諸国たちを代表として開催された第4回ワールドサミットは現時代の重要課題に対する新たな視点をもたらし、参加者たちは'私たちは、全ての人々がが一つになった世界を叶えたいと思う欲望があります。 平和で幸せな統一された世界です。 しかし、多くの壁が私たちが一つになることを遮っています。 「世界平和を実現するためには、宇宙の創造主となる天の父母様を各国にお迎えしなければなりません」というメッセージを伝えた韓鶴子総裁の洞察力のある言葉を全面的に受け入れました。
サミットでは、同情心、共感、宗教的寛容に基づいた普遍的原則が持続可能な世界平和の礎石にならなければならないという合意が全会一致で成立しました。そして、人類間の平和な共生と共有価値の道のみが、地域的、国家的、世界的な問題に対抗できる方法である伝えました。参加者たちは皆、成功的な新しい希望の時代に入ったことを力強く感じながら自国へ戻って行きました。